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一般財団法人さっぽろ産業振興財団
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Career&Skill

公開:

2025年9月18日

【SESSA レポート】『Meet for the NEXT』秋元札幌市長 ×『SESSA』

「SESSA」令和6年度メンバー × 秋元札幌市長

 

(一財)さっぽろ産業振興財団(クリエイティブ産業振興課)では、若手のデザイナー等を対象にデザインの基礎体力(観察力・発想力・表現力)を高め合う事業「SESSA」を行っています。

 

令和7年9月5日、札幌市の官民対話事業「Meet for the NEXT」と「SESSA」がコラボし、「SESSA」令和6年度メンバーが、デザイナーの視点から札幌のまちづくりにおける課題解決案を提案し、秋元市長と直接語り合うイベント『Meet for the NEXT』 ×『SESSA』を開催したので特別編としてレポートします。

 

【SESSA(セッサ)とは】
デザイン力を高めていきたいと考える20〜30代のデザイナー等が、各分野で活躍している講師(アドバイザー)とともに、社会に向き合い課題を見つけ出し、アイデアを出し合いディスカッションすることを通じて、デザインの基礎体力をつけていくプログラムです。同時に、美しく、住みやすい札幌のまちづくりの推進のために、デザイナー等の発想力と表現力を活かしていくことを目指します。

SESSA2025について

 

令和6年度「SESSA」のとりくみ

振り返ること1年前、「SESSA」はデザインの基礎体力をさらに伸ばしたいと考える若手デザイナー等を対象にスタートしました。

各分野で活躍する先輩デザイナー達とともに社会課題に向き合い、課題を見つけ、アイデアを出し合い、ディスカッションを重ねながら切磋琢磨する――そんな相互成長の循環を目指したプログラムです。

 

令和6年度は、社会課題を見つけ解決していくプロセス、「考えを整理する」「考えを具体的な形にする」「プレゼンテーションする」ことを体験を通じて学んでいきました。

課題の大元となるテーマは「SAPPORO CO-CREATION GATE」を参考に「観光」と設定。この「観光」をもとに、2チームに分かれチームで取り組む具体の課題を設定し、チームごとに解決策を考えていきました。

 

受講者には札幌や北海道出身の方だけでなく、道外から移住してきた方も多く含まれます。また、個人事業主、法人代表、インハウスデザイナーなど、さまざまな働き方や背景をもつ人たちが集まりました。

 

【R6年度の様子】まずは現状を知ることから。様々なデータやリサーチ結果を参考に、課題を深堀りしていきました。

 

2チームが考えたテーマは

  • Aチーム:「雪をポジティブに変える」
  • Bチーム:「時計台をプロモーションする」

 

データで情報を得るだけではなく、実際に足を運んだり、現場の声を聴きとったり、自ら体験・検証してみたり、多様な経験や実績を持つメンバーの参加により、「観光」「雪」「時計台」に対するイメージや価値観が新たに捉え直されました。

議論は、従来の雪国生活者の視点や固定的な考え方にとらわれない多面的なものに。

 

また、専門分野の異なるメンバーが集まったことで、プレゼンテーションの表現方法もより多様に。普段の仕事では出会うことの少ないメンバー同士の共創により、2チームが作成した企画提案書には、グラフィックデザイン、映像、イラストレーション、Webデザインなど、それぞれの専門スキルが活かされた完成度の高いものに仕上がりました。

 

「札幌のことが好きだから」

対話のテーマは、「札幌のまちづくり及び地域・行政課題に対する、市内デザイナーとの連携によるデザイン活用の効果や可能性」。

 

イベント当日は、どうしても都合がつかず参加できなかった方々もおりましたが、令和6年度メンバーのほか、アドバイザーやコーディネーターを務められた講師陣、そして令和7年度のメンバー含む約20名が集まりました。

 

意見交換では、令和6年度のSESSAで取り組んだ「観光」における課題解決案のチームプレゼンや、まちづくりに効果的なデザインの可能性・活用策について、その提案を市長へ直接プレゼンする貴重な機会となりました。

 

Aチーム:「雪をポジティブに変える」 発表者:市川賢人さん(プロダクトデザイナー)
Bチーム:「時計台をプロモーションする」 発表者:髙間俊輔さん(株式会社monocyte代表・映像クリエイター)
「未来の札幌をみなさんと考えたい」と秋元札幌市長

 

SESSAメンバーからは、「子どもたちに自慢できる札幌のまちづくりに貢献したい」、「移住したからこそわかる札幌の魅力や価値をデザインで伝えたい」等、札幌が好きだからこその想いやアイデアが込められた施策案が提示されました。

秋元市長も終始、一人ひとりの意見に真摯に耳を傾けてくださりました。

さっぽろが好き、という思いはひとつ。札幌のまちづくり課題に対するデザイン活用の可能性や広がりについて議論が深まるにつれ、SESSAメンバーと秋元市長との対話も一層盛り上がりを見せていきました。

 

90分間の対話はあっという間に過ぎ、まだまだ語り足りない様子でしたが、秋元市長と令和6年度メンバーの対話が、札幌のまちづくりに関わる解決策のヒントとなることを願ってやみません。

 

一歩ずつの積み重ねが、未来の札幌をつくっていきます。

今回の経験も、その大切な一歩。

SESSAの挑戦は、これからも続いていきます。