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SESSA 2025 事業報告

切磋琢磨して自分を高めるデザインの学校『SESSA』
SESSAとは、デザイン力を高めて行きたいと考える 20〜30 代のクリエイターが、各分野で活躍している講師(アドバイザー)とともに、社会に向き合い課題を⾒つけ出し、ディスカッションとアイディエーションを通じて、デザインの基礎体⼒をつけていくプログラムです。
クリエイターに必要な観察力・発想力を、講義や課外授業、チームでの共創を通じて体験的に身につけることができるのがSESSAの特徴です。
また、クリエイターの発想⼒と表現⼒を活かした、美しく、住みやすいまちづくりを推進して行くための提案を目指します。
第1期(2024年度)は、月1回・全6回のプログラムを実施。「観光」をテーマに、受講生が社会課題の解決案を考え提案することを軸に据え、チームで「考えを整理する」「考えを具体的な形にする」「プレゼンテーションする」プロセスを体験。デザイン力とコミュニケーション力を磨きました。
※受講生9名:映像クリエイター・イラストレーター・グラフィックデザイナー・ウェブデザイナーなど
第2期(2025年度)は、新たなカリキュラムを設置。受講生は、月1回の講義や課外活動と並行して、8か月間にわたりチーム課題に取り組みデザインの基礎体力を高め合いました。
※受講生8名:イラストレーター・グラフィックデザイナー・ウェブデザイナー・プランナー・マーケターなど
2025年度カリキュラム
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キックオフミーティング 6月25日(18:30~21:00) |
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オリエンテーション 7月9日(18:00~21:00) |
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[社会] 8月6日(18:00~21:00)
「デザインにできること、できないこと」 講師:佐々木 信 ((有)3KG代表/グラフィックデザイナー) |
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[研修旅行] 8月24日(10:00~17:30)
五十嵐威暢美術館『かぜのび』訪問 (任意参加) |
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[図工] 9月17日(18:00~21:00)
「アーティストブックレクチャー」 (ZINE / ART BOOK) 講師:小島 歌織(NEVER MIND THE BOOKS主宰/グラフィックデザイナー) ゲスト講師:伊藤 嘉久 (C7C gallery and shop)
10月25日・26日(任意参加) |
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[英語] 10月3日(18:00~21:00)
「知らないは、楽しい。」 講師:水野 晶仁 ((株)GEAR8 代表取締役 / Webディレクター) |
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[課外授業] 11月25日(18:00~21:00)
椿サロン・アトリエテンマ訪問 (任意参加) |
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[体育] 12月17日(18:00~21:00)
「チームで学ぶ、ショートフィルム制作」 講師:上杉 哲也 ((株)クアニ代表 / 映像クリエイター) |
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[数学] 1月21日(18:00~21:00)
「デザイン料って、どのように算出するの?」 講師: 佐々木 信、小島 歌織、水野 晶仁、上杉 哲也 ファシリテーター:山岸 正美 |
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プレゼンテーション (発表後懇親会) 2月20日(18:00~21:00) |
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受講生は、これら全10回の講義や研修と並走し、チーム課題に取り組みました。
アドバイザー講義
社会 「デザインにできること、できないこと」

(有限会社3KG代表/グラフィックデザイナー)
「デザイン」という言葉の定義は曖昧で、人や地域によって解釈が異なり、時代とともに変化し続けている。近年はデザイン思考という概念の広がりとともに、デザイナーがあらゆる問題を解決できる存在として語られることも多い。
この回では、講師がグラフィックデザイナーとして手がけてきた「航空」「教育」「不登校支援」「リサイクル」「地域活性」など多岐にわたる事例を紹介。課題との向き合い方やデザインの役割について、受講生とともに考えた。
さらに、イタリア視察のエピソードを通して、デザインが社会や暮らしに自然に溶け込み、機能や価値を高めている様子を共有。デザインにできること、できないことについて議論を深めた。
図工 「アーティストブックレクチャー」(ZINE / ART BOOK)

(NEVER MIND THE BOOKS主宰/グラフィックデザイナー)
ゲスト講師:伊藤嘉久(C7C gallery and shop)
世界的に注目を集めるアートブックフェアで存在感を高めているのが、アーティストが少部数で制作する冊子「ZINE」。この回では、札幌のZINEイベント『NEVER MIND THE BOOKS』を主宰する講師と、アートブックフェアに多数出展するC7C gallery and shopの伊藤氏が登壇し、ZINEの歴史や文化、その意義について紐解いた。
ZINEを単なる「雑誌の略」ではなく、「経験や視点を小規模に共有する実験的な媒体」として捉え、制作のプロセスから体験価値に基づく値付けまで、その魅力と可能性を紹介。10月25日・26日に開催される『NEVER MIND THE BOOKS』への出展に向け、制作・販売・演出の方法についてもレクチャーが行われた。
英語 「知らないは、楽しい。」

(株式会社GEAR8 代表取締役 / Webディレクター)
海外で新しいことを始めたい、大きなチャレンジをしたいと考える人は多いが、実際に一歩を踏み出す人は多くはない。この回では、台北・バンコク・チェンマイなど複数の拠点で活躍する講師の豊富な実体験をもとに、海外で仕事をすることの楽しさやコツについて学んだ。
後半のワークでは、「自分が海外で働くなら、どこでどのように働くか?」をテーマにリサーチを実施。行きたいエリアだけでなく、その地域が抱える課題や物価、1か月の滞在にかかる渡航費を含めた費用など、「その地にローカルとして住む」という具体的な視点で調査を行い、海外で働くイメージの解像度を高めていった。
体育 「チームで学ぶ、ショートフィルム制作」

(株式会社クアニ代表 / 映像クリエイター)
映像制作には体力とチームワークが欠かせない。この回では、映画監督である講師と札幌を中心に活躍するプロの俳優の協力のもと、3分ほどのショートフィルムを実際に制作しながら、映像制作の一連の流れを体験した。
受講生は脚本・監督・撮影・録音・役者・編集・プロデューサーなどの役割に分かれ、台本の読み合わせからキャラクターの深掘り、演出のすり合わせ、感情の山場やカット割りまでを担当。演技・カメラ・編集それぞれの視点から押さえるべきポイントを整理し、現場さながらの共同作業を通じて、チームワークの重要性と映像制作の基礎を実践的に学んだ。
数学 「デザイン料って、どのように算出するの?」
講師:佐々木信、小島歌織、水野晶仁、上杉哲也
ファシリテーター:山岸正美
デザイン料の決定とクライアントへの提示は、クリエイターにとって長年の課題だ。この回では、無形の価値の価格設定における悩みやクライアントとのトラブル事例をもとに、単価や見積の考え方を言語化することの重要性を共有した。
クライアントの期待値や市場相場との整合を図りながら価値を生み出すための努力や工夫についても語られ、常に自己探索とインプットを惜しまず、柔軟に進化し続けることの大切さ、そしてその先に広がるビジネスの可能性について真剣な議論が交わされた。
チーム課題への取り組み
課題テーマ「小学生のためのデザイン啓発」
課題では「子供向けデザイン教育」をテーマに、2チームに分かれ、少子化時代に必要なデザインを活⽤した情操教育プログラムなど、専門性の高い提案を作り上げた。
| Aチーム提案 | 「デザインの目を育む」探求型プラットフォーム構築 |
| Bチーム提案 | 「未来公園デザインミッション」課題解決型ワークショップ |
講師陣
アドバイザー
佐々木 信(有限会社3KG代表/グラフィックデザイナー)
1974年北海道生まれ。札幌を拠点に活動し2001年3KGを設立。グラフィックデザインを中心に、ウェブ、映像制作など活動は多岐に渡り、2007 年には札幌に D&DEPARTMENTの最初のフランチャイズ店舗となる北海道店をオ ープンした。札幌市のシティプロモーション「SAPP‿RO」のブランディングや、札幌市交通局のICカ ード「SAPICA」のデザインを手がけた他、2017年からは、こどもたちとの日々の暮らしの中で生じる問いや課題、私たちが向かいたい未来をまとめた庭しんぶんを毎月発行。
小島 歌織 (NEVER MIND THE BOOKS主宰/グラフィックデザイナー)
1982年苫小牧生まれ、札幌在住。グラフィックデザイナーとしてブランドロゴやパッケージなどさまざまなプロジェクトでデザインを手掛けながら、アートイベント情報サイト「ARTAleRT」やZINEイベント「NEVER MIND THE BOOKS 」を立ち上げ、活動を行っている。
水野 晶仁 (株式会社GEAR8 代表取締役 / Webディレクター)
「未来から考える」をテーマに、デジタルコンテンツの企画・設計を行っているウェブディレクター。ホームセンターでリテールを経験し、その後グラフィックデザイナー兼ウェブデザイナーに転身。2008年に独立し、現在はGEAR8の代表として国内と海外の複数拠点で活動中。
上杉 哲也 (株式会社クアニ代表 / 映像クリエイター)
CM、映画の映像作品を中心にグラフィックのアートディレクションなど多岐にわたる領域で活動する映像ディレクター。2010年、アイヌ語で「私」という意味を持つフィルムスタジオKUANI を設立。その名の通り、ごくパーソナルな事柄に着目し、ドキュメンタリーのような手法で映像制作を手掛ける。過去の主な仕事にTOYOTA、 Yakult、Google、UNIQLO、資生堂、SONY、JRA、大塚製薬など。
コーディネーター
山岸 正美 (株式会社マーケティング・コミュニケーション・エルグ取締役/プロデューサー)
前田 碧 (bak21g/プランナー)



















